外科 - 診療科目・内容

専門科目消化器外科・こう門外科

消化器一般外科・大腸肛門外科

当科は、日本外科学会、日本消化器外科学会、および日本大腸肛門病学会の関連施設です。胃がん、大腸がん、肝・胆道・膵臓がん、胆石症、急性虫垂炎などの消化器疾患、ヘルニアなどの一般外科疾患ばかりでなく痔核・痔瘻・裂肛・直腸脱などの肛門疾患にも積極的に対応しています。

私たちは常に最新の医療情報に接し、患者さまに最良の医療を提供するため、ガイドラインに沿って、最新のエビデンスに基づいた治療を行っています。手術に際しては、適確な治療ができて手術後の痛みが少ないうえ、早く回復する可能性の高い低侵襲手術(腹腔鏡手術)を提案しています。しかしながら、あくまでも患者さま本位の治療を基本としており、常に患者さまとの十分な話し合いにより患者さまご本人が一番納得される治療方針を決定しています(インフォームドコンセント)。治療について決心がつかないときは、他院の医師の意見を聞いていただいて結構です(セカンドオピニオン)。また、医療の標準化と多職種が連携したチーム医療の展開を図るためクリニカルパスを積極的に活用しています。

もしも、気になる症状や、ご自分の病気と思っておられることでわからないことがありましたら、いつでもご相談ください。

私たちは、外科治療が必要な患者さまを万全の体制でお待ちしております。

消化器外科

腹腔鏡手術(内視鏡外科)

創が目立ちにくい 痛みが少ない 回復が早い

1~2cmの小さな創を3~5か所開けて(病気や病状による)、そこから内視鏡(腹腔鏡)と様々なマジックハンドを挿入して行う手術を腹腔鏡手術といいます。胃や大腸の手術では切除した臓器を取り出すためにさらに4~5cmの創が必要となりますが、臍の部分の創となるためさほど目立ちません。

当院では胃癌、大腸癌、直腸癌、胆石症、虫垂炎、腹膜炎、直腸脱、閉鎖孔ヘルニア、腸閉塞症、その他の疾患に対し腹腔鏡手術を導入しています。従来の手術と比べて、創が目立ちにくく、術後の痛みが少なく、回復が早いなどのメリットがあります。

病状や既往症によっては施行できない場合もあります。

腹腔鏡手術

肝胆膵疾患

肝胆膵疾患とは、肝臓、胆道(肝内胆管・肝外胆管・胆嚢)、膵臓の病気をさします。

当科で扱う病気の内訳は、胆石症、胆嚢腫瘍やポリープ、胆管がん、膵臓がん、肝臓がんなどで、良性疾患と悪性疾患があります。胆石症などは腹腔鏡下手術が導入されております。肝胆膵・悪性疾患の頻度は少ないのですが、その多くが手術的治療を基本治療としており、手術の安全性と治療成績の向上が求められています。

当科では、地域基幹病院と連携することにより安全で確実な手術を施行しています。

一般外科

鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)

ヘルニアとは、ある臓器が本来あるべき場所から脱出した状態のことをいいます。それが鼠径部(お腹と足の付け根の境目)に出現した場合を「鼠径ヘルニア」(図1)といいます。いわゆる「脱腸」というものです。鼠径部の腹壁の弱くなったところから、腸管や脂の膜が飛び出している状況です。立つとふくらみ、横になることで元に戻る特徴があります(図2)。左右のどちらか又は両側に発症します。
症状は、ふくらみを感じるだけのものから、違和感や痛みを認めることもあります。ただ、「嵌頓」といって、横になっても元に戻らず、強い痛みを伴うときは急いで受診する必要があり、緊急手術になる場合もあります。

図1、図2

治療法は手術のみとなります。手術をせずに経過をみることはできますが、成人の場合加齢が主な原因であり、自然に治ることはありません。

図3

手術もいろいろな方法がありますが、おおまかに
①弱くなった腹壁を直接縫ってしまう方法
②メッシュといわれる網状の人工物で覆って補強する方法(図3)
の2種類になります。①は人工物を使用しないという利点があるのですが、突っ張り感が強いこと、また、再発率が②に比べると高くなってしまうため、昨今の成人鼠径ヘルニアには主に②が行われます。

メッシュの置き方によっても手術は異なります。以下の2通りがあります。
Ⅰ.鼠径部を前面から切開して、前方から到達するやり方
Ⅱ.腹腔鏡でお腹の中(あるいは腹壁の中)から到達するやり方
前方から敷く方法は腰椎麻酔(いわゆる下半身麻酔)で行えますが、創の部位と大きさから、手術後の痛みが大きいです。それに対して腹腔内から敷いてくる方法は全身麻酔になりますが、創が小さくなるため、術後の痛みが比較的軽くなります。

腹腔鏡下ヘルニア手術は主に2種類ありますが、当院で行っている「経腹的腹膜前修復法(TAPP)」を説明します。
腹壁に7ミリメートルまたは15ミリメートル程度の創を計3か所つけて、そこから腹腔内に入り、カメラを挿入して観察します。そして弱くなった腹壁に、腹腔内側からメッシュを敷いて補強します。
創が小さいため、術後疼痛(手術後の痛み)が軽く、社会復帰も早いという利点があります。また、腹腔内側から直接ヘルニアを観察するため、反対側のヘルニアの有無も観察することができます。同じ創で両側の手術ができます。

図4

しかし、手術材料や時間、医療費がかかること、まだ限られた施設でしか行われていないなどの問題点があります。それゆえ、前方からの手術と腹腔鏡手術、どちらが良いという議論は尽きませんが、再発の場合、両側ヘルニアの場合、女性の方などには腹腔鏡手術は良い手術と言えます。日本では1994年から健康保険の適用になり、積極的に行う施設は増えてきています。今後さらに腹腔鏡手術は増えるものと思われます。
当院では前方からの手術と、腹腔鏡手術の両方を行い、患者様の病状や希望に沿った手術を行っております。予定の入院期間はクリニカルパスに沿って4日間です。

Pick Upこう門外科

診察・痔疾患・治療

「痔」「肛門疾患」にお悩みの方へ予約外来を設置

当科は、“痔疾患”と呼ばれている痔核(いぼ痔)、痔瘻(あな痔)、裂肛(切れ痔)を中心に、こう門と直腸の病気を診療します。患者さまが、“赤ん坊のようなおしり”を取り戻せるよう最良の治療を提供いたします。

診察の結果は患者さまに詳しく説明し、患者様本人のご希望に沿った治療をいたします。できる限り、おしりにメスをいれない保存的治療を優先いたしますが、手術でしか治せない病気があることをご理解ください。

診察・疾患・治療について、詳しくは次のコンテンツをご覧下さい。

Pick Up便失禁外来

便失禁は治療ができる病気です

「トイレに間に合わず便が漏れてしまった」、「知らないうちに便が漏れている」。今、日本では約500万人の人がこのような悩みを抱えています。
これまで、恥ずかしさや不安感、そしてどこに行けばよいのかわからない、などの理由で4人に3人の方がだれにも相談できず、一人で悩んでいるということです。便失禁を何度も経験している場合には、一人で悩まずに、まずはかかりつけ医に相談、そして必要な場合にはさらに専門医に相談してみてはいかがでしょうか。

当院での「便失禁外来」の診察の流れ・専門的検査・専門的治療について、詳しくは次のコンテンツをご覧ください。

医師紹介

小林 孝 こばやし たかし

外科・消化器外科・こう門外科

きちんとした治療で痛みが少なく早く回復する手術を提案します。

小林 孝
所属学会・資格・認定等
日本外科学会 指導医・認定医・専門医/日本消化器外科学会 指導医・専門医/日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医/日本大腸肛門病学会 評議員・指導医・専門医/新潟大学医学博士/日本クリニカルパス学会 パス指導者

渡邊 隆興 わたなべ たかおき

外科・消化器外科

明るく楽しくをモットーに先進医療を提供できるよう心がけています。

渡邊 隆興
所属学会・資格・認定等
日本外科学会 認定医

八木 寛 やぎ ゆたか

外科・消化器外科

外科医として患者さま方の力となれるよう努力してまいります。

八木 寛
所属学会・資格・認定等
日本外科学会 専門医/日本消化器外科学会 専門医/日本臨床外科学会/日本大腸肛門病学会/日本内視鏡外科学会

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